小さな草木から、巨大なスケールへの転回。組み合わせの妙を体感せよ。

作者の街巡りシリーズ。今回は植物を中心とした連作です。

植物の一本一本は小さく、街に彩りを添えますが・・・句の途中でスケールアップし、より大きなイメージへと収斂していきます。大合戦、メガロポリス、異国の空、地球など・・人も植物も、その構成要素に過ぎないものの、確かな存在感を示しています。

大と小、組み合わせの妙。いつも通りに見えてきっちりとテーマを捻ってくる、作者の工夫に感嘆します。