心の棘が淡雪のように消える

短歌は花鳥風月だけを詠むためのものでしょうか。
詩情のみを慰めるためだけのものでしょうか。
いえ、私たちが愛して止まないのは、私たちが今日一緒に生きているという平凡な奇跡。
 
万葉集のこころです。
 
私たちは日々、諸行無常に翻弄されていますが、この歌集には安寧の喜びがやわらかな視点から写生されていて、しばし笑顔をくれることでしょう。