人たらし。
嘘を嘘と感じさせないキラキラの笑顔。
理解っているけど、騙されていたい。
アイドルという言葉の奥には、どこかそんな仄暗い二面性がある様に思う。
けれどこのデイサービスのアイドルを見ていて思ったのは、それでも人は生きるために、キラキラの存在が必要だということ。
誰かに全力で「望まれたい」と願っているということ。
この物語のアイドルは、とにかく全力で応援してくれる存在で、そんな存在が、様々な事情を抱えたデイサービスの利用者達の活力源になっている。
利用者が送る熱視線。
それに応えるアイドルの眼差しは一瞬かもしれない。
けれど純度100%のその眼差しと応援は、利用者達に生きる力を与えて、先輩職員の心にも変化を生む。
そんな優しいパッションに満ちた、素敵なアイドルのお話でした。