当屋敷の執事バトラーでございます。

さて皆さま、四人の語り手のお話、いかがでしたでしょうか。

お楽しみいただけましたでしょうか。


さてここで、皆さまに重大なお知らせがございます。

先程の話し手、スミレさんがここに来られた影響で、扉が一つ増えてしまいました。

しかも残念なことに、皆さまがこの会場との行き来にご利用されていた扉と、区別がつかなくなっております。


その扉がどこに繋がっているのか、今のところ定かではありません。

ですので、お帰りの際には、くれぐれも扉を間違われぬよう、ご注意なさって下さい。


とは申しましても、このような夜会に足繁く通われる皆さまですから、例え異世界に紛れ込んだとしても、余興の一つと笑い飛ばされるかも知れませんね。

無粋なことを申し上げました。


それでは、本日の四物語は以上を持ちまして、幕とさせていただきます。

またの機会がありましたら、是非ともご来臨の程、宜しくお願い申し上げます。

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四物語―漆― 六散人 @ROKUSANJIN

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