概要
鹿と男やもめがエンカウントする話。
妻に先立たれた男性がこの世のいとまごいをしますが、果たして無事に死ねるのでしょうか。
自主企画『シチュエーション「ボタンを渡す」短編の会』に参加いたします。
作中で描写されている遺骨の扱いは違法です。
自主企画『シチュエーション「ボタンを渡す」短編の会』に参加いたします。
作中で描写されている遺骨の扱いは違法です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!どうしてこの鹿は自分を見ているのだろうか。気になる理由は彼の心にある。
安座ぺんさんの「馬鹿のいとまごい」のあらすじを読むと、「妻に先立たれた男性が、この世のいとまごいをしますが、果たして無事に死ねるのでしょうか」とあります。
たんたんと書かれた文章に、夫は一人残されて、限界が来るまでの日常。それから、妻の元へ行く準備。
彼は取り乱すこともなく、冷静に物事を見て、過去を振り返ります。すると、そこにはいつも妻の存在が浮かんでくる。
その一つ一つが宝物のようで切ない。
彼は意識していませんが、まるで妻と旅に出ているようなそんな気分にさせてくれる。遺骨を抱いて、いろいろなことを考えて体験していますが、妻は共に存在しているのです。
果たして無事に死ねるのでしょ…続きを読む