この世界観にハマったら、プッ、クスクスと笑えてしょうがない、楽しいSF

 『星を掘る、黒髪が揺れる』の三作目です。
 「銀河ハイウェイ」を建設している星の人と、その帝国と地球との関わり、他の星との関わりという世界観で描かれています。

 この『星の人』シリーズ、面白いです!
 『星の人』は外見は地球人そっくりですが、宇宙人ですから、地球人の常識があてはまらないところがたくさんあります。
 そこに非人間のMIまで加わって、地球人にすればあぜんとするような勘違いや行き違いがおこるので、それらがとても笑えるんです。
 一度この世界観にハマったら、この、プッ、クスクスから抜け出せなくなる楽しさがあります。

 さて今回、星の人マリウスと地球人タカフミは新しい任務に挑みます。
 ある星で技術流出の調査をするのですが、調べたり戦ったりしているうちに、その根本には巨大な陰謀が企まれていることがわかってきます。

 きちんと設定されたSF世界と、人間味のあるキャラクターたちが生き生きと活躍するこの作品。
 単独でも十分楽しめます。
 ただ、第一作目『星を掘る、黒髪が揺れる』からお読みいただくと、もっともっと楽しめますよ。
 ぜひ、おすすめします。

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