ただの声フェチなクール美少女が俺を好きになるまで。

ある日、冴えない陰キャ男子である安住明輝は、クラス一の美少女・茅ヶ崎詩乃に呼び出されていた。

「好きなの……あなたの声が」

美少女からの告白。赤く染まる頬。吹き抜ける壮快な風――とはならず。

「安心して。あなた自身には一切興味がないから」

そうして、友達でも恋人でもないような変な関係になった二人。
学校で少し話したり、電話をしたり、出かけてみたり。
しかし、普段からクールだった詩乃の正体は、実際は違うものだった――


皆さんご存じですかね？　好きな人の声って、自然と良く聞こえるんです。つまり明輝の声だけが好きな詩乃は…………！？
なんちゃって。



これは、ちょっと変わった告白（？）から始まった物語である。

※毎週日曜の午後０時頃にも投稿します。