第8話、湖の藻屑

  盗賊団とかゴブリンとかが数は10体くらいの少ない数ですが示し合わせたように1日に2回か3回出てくるようになった何か起こっている気がします。

 ですが、対応が忙しいので半魚人のアレックスさんを呼びっぱなしにして、山賊も確認なんかしていられないので。金物を取ってそのまま供物にしました。穴を掘って埋めていたら面倒で進めなかったですね。


 国境近くの辺境の町に着きました。護衛は終わり。商人さんは「またね」と別れ護衛さん達がご飯をご馳走してくれるというけど、本題はお酒ですよね?手間賃くれるのなら。30杯くらい魔法をかけて噂を聞くと。隣国が食べ物とか集めていてわりと本気で侵攻して来るのでは予想の3ヶ月後の収穫後に農民も集めて襲ってくる、との予想。


 わあ、あっちの国の下の方をかき集めて来るのかあ。何があったんだろう?農民も注ぎ込んで被害が出たら大変じゃないの。

 何かある前に早く帰るとしますか。


 と呑気に考えて居たら国境の山の麓にがっつり来てた!なんで、畑を収穫しないの!?ピカピカの金属の鎧の軍団!ボロボロの年季の入った革鎧のおそらく農民軍団、地上で何か食べてるワイバーンが4体!

 これで必勝の強気で攻めてきたのか。見た感じ7000から10000の兵とワイバーン!ピカピカの金属鎧の軍団兵。軍隊を全力で用意したのか。


 これは仕方無い奥の手を使わないと、使いたくは無かったけど……。いえ、本当は1度遭ってみたかったてます。


「いあ、いあ、ダゴン!いあ、いあハイドラ!」

 あれらを供物にするのでおいでませ!


 次の瞬間、私とアレックスさんは水の中にいた!? 暴力的な水の渦に吹き飛ばされどこが上だか、下だか解らないまま水に押し流されました。ダゴン様が来られたのでここら一帯が湖になったのでしょう。私も教団でエラを貰ってなければ溺れていたでしょう。人体改造に志願して魔石とエラを聖女として得られたので魔法も使い易くなり、病気もしなくなって便利な身体です。


 そうだ敵国の軍隊は?とっさに飛んだワイバーンは水面下からの水鉄砲を喰らい水面に落とされ、尻尾を捕まれ水中に引き釣り込まれた。しばらく藻掻いていたけど、すぐに静かになった。

 人間はどうしようもなく湖の藻屑になったようです。収穫とかどうするのだろう?


 私達も水に前世で言う洗濯機の中のカエルみたいに揉みくちゃにされてズタボロです。向こうの軍の虎の子のワイバーンごと全滅ですね。次は我が国が侵攻するのかな?


 ありがとうございますダゴン様、ハイドラ様。

この湖は少しずつ川へ排水して何とかしよう。

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