第5話、沈むモノ

 冒険者組合には教団の知り合いを集めるから20人くらいは集めるつもり伝えたら無事に仕事を取れた。受け付けさんも関係者なのかな?   

 

 あとは村まで歩くかと思いきや話を持ってきた村のベクターさんが帰りのロバ車に乗せてくれた。村の農畜産物を売りに来たついでにゴブリン話の依頼を頼んだそうで定期的に食堂に卵とか芋等を卸して、朝市で残りを売っているそうな。私は先に何人必要か調べて、追加の傭兵を呼ぶと。

 人数は今は力持ちが20人準備しているからそれで足りるならサクッと終わらせられる。まあ、力押しだよね。3人力の半魚人が子供くらいのゴブリンを相手にするなら十分でしょう。


 村に着くと少し慌ただしい。昨夜から明け方にかけて、鶏小屋が襲われたらしい。小屋が壊されて鶏も逃げたそうで村中がピリピリしている。



 村の大人は鶏を捜しているが、私は私の仕事をしよう。村の狩人に川とゴブリンの巣がある場所を教わる。巣は洞窟に見張りが3匹居た。こりゃあ、見張りを用意出来るのなら巣の規模は大きそうだ。


 とりあえず援軍を呼ぼう、川が近くて助かった。おいでませ!ハンドベルでアレックスさんを召喚。さらに追加の半魚人の戦士を呼んで貰う。


 狩人さん、大丈夫、恐く無いです。という訳で半魚人を20人追加で連れて巣穴にゾロゾロと向かう。


 連れて行かれた村人も居ないそうなので力押しでも何とでもなりそうだけど。とりあえず見張りは溺◯の魔法でサクサク潰して近くにまとめて置いて置く。


 どうもゴブリンの規模が大きく、ホブゴブリンやゴブリンキングも居そうだ。なので魔法を使おう。川も近いので水没させよう。


 ダゴン様!ハイドラ様!供物にしますから力を貸して下さい。という事で洞窟を水没させてそこら辺の石に光の呪文をかけて皆さんに巣を探って貰う。水場だと無双出来るね。


 邪魔だからゴブリンの土左衛門は一纏めにして雑に積み上げて行く。これは予想より多いかも。


 時々、別の穴から逃げ出すたゴブリンがいたが半魚人パンチで一蹴されていた、雑魚ばかりだ。


 大きいのは奥でダラダラしていそうだから水没からは逃げられないでしょう。と思ったらアレックスさんが大きい土左衛門を持って来た。一応息を吹き返さないように首を取って置いて!

 後は魔石を取ったら供物にして下さい。


 麻のズタ袋いっぱいに魔石が貯まる。後で組合で換金するのが楽しみだ。


 狩人さんの顔色が悪く、大人しいが村の脅威は全て水没しました。もう大丈夫ですよ。

 

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