第6話、運命の出合い!それは
ゴブリンの巣はあっさりと水に流したので、後片付けをしよう。水を少しずつ川に流してゴブリンから魔石を取って川に投げ込む。30体までしか数えなかった。気になったら魔石を数えれば良いんだ、私は数えないけど。えっ、アレックスさんが数えてくれてたの?ゴブリン40体、ホブゴブリン4体、キング1体、ゴブリン幼体10体。
わりと居たね。石取って供物ね。こんな大量に穴を掘って埋めている冒険者は大変だわ。教団に入って良かった。
ゴブリンのお宝は切れ味の落ちた剣やナイフですか、鋳潰して村の農具とかにしましょう!
さあ、村に帰って報告だ。
「もう終わったんですか!?」
狩人さんも頭を縦に振る、顔色はまだ少し青い。
「終わりました、鉄の武器があったので鋳潰して農具にでもして下さい」
「良いのですか?」
「食べられませんから」
「……では、終わったのなら宴にしましょうか」
「はい!」
「卵を産まなくなった鶏が出たのでそれを潰しましょう」
「はい!!やった鶏肉だ!!」
「肝とハツを食べて下さい、一匹に1つですから」
あとはもも肉を食べて満腹になってしまった。悔しい、もっと食べたかった。
でも、見える範囲の村人が疲れて顔をしているけど嬉しそうなのが何よりだ。ゴブリンは問題無くすり潰せそうだから今後も続けて行こう。質は悪いけど数は居るので供物に悪くは無いでしょう。
次の日、ベクターさんに送られて麦の町まで帰って来た。組合の受け付けで早すぎると言われたが魔石を取る時間だけなので、埋めるとか焼く手間より断然早いです。後始末を楽していますから。
なので次のゴブリンの巣はありませんか?
山賊の巣でも良いですけど、川の近くなら何処でもいいです。
「そうねえ、国境近くがきな臭いとは聞いたけど、行ってみる?商人さんが護衛を集めているけどなかなか集まらないのよねえ」
「丁度良いので行きます!」
「あらそう?じゃあ登録っと。顔合わせは明後日の昼に組合だから忘れずに来てね」
よし、仕事が出来た。それまでに準備をしよう。とりあえず名物肉料理を食べておかなくては!
豚のステーキを食べて置かないと。ああ、身体がアレックスさんくらい大きければ沢山食べられたのに……。胃袋は彼の半分くらいなのかな。
夕食をお勧めのミンチ肉を丸めて焼いたのに変えたけど大正解!木端肉やハツを雑にミンチ肉にして焼いたのが美味しかった!この町を出る前にもう1度食べたい!
本当にニューインスマスを出てこの町に来て良かったなあ。
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