概要
ここは言葉の墓場だ。墓は死んだら入る場所だが、こいつらにはまだ息がある
書き留めた断章やふと漏れ出た呟き、文字の羅列の蓄積。
あるいは詩の、小説の一部にもなれなかった言葉の墓場。
私が生きている限りこのノートが完結することはない。
あるいは詩の、小説の一部にもなれなかった言葉の墓場。
私が生きている限りこのノートが完結することはない。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!断章は大事
断章は大事である。
ロラン・バルトもそう言っていた。
そうだ。テクストに挑む時我々が読むのはいつも断章なのだ。
サイダーの泡のように意味が生成せられては消えて行く。線ではなくて点なのだ。
思考は断章だ。生活は断章だ。読むものはどんなに長くてもやっぱり断章以外に読めやしないのだ。
持続的で体系的な線状の「意味」のウラでは沢山の断章がぶつかり合っている。
どんなに構築美を見せた文章でも細部では諸要素が矛盾対立している。
一貫した「意味」なんぞというものは運動会でどんなに嫌な思いをしても「ヨカッタヨカッタ」と纏められてしまうような形でしかありえないのだ。
「自我とはクソである」(作品本文より引用…続きを読む