惚れ薬を飲んだって、元々惚れてるのに!?

婚約者であるマックスから、この婚約は破談にしようと言われたフェリシア。
婚約者とはいえ、元々不仲だった二人。特に反対することなく、話は進みます。
なんて、それはあくまで表面上の話。フェリシアは、本当はマックスのことが大好き。本当なら破談になんてしたくない。とはいえ破談に向けて着々と進んでいる今、それを止めるなんてできません。

悲しみにくれる彼女が手にしたのは、惚れ薬。
なるほど、これを使ってマックスを自分に惚れさせれば、これからも婚約者同士でいられるか。なんて思ったあなたは、フェリシアの愛を甘くみています。
もう一度言いますが、彼女はマックスのことが大好きなのです。そんな人の心を薬で操るなんて、できるわけがありません。

ならばどう使うかというと、自分自身を他の誰かに惚れさせれ、マックスへの思いを忘れるためです。
どうせマックスとは結ばれないのですし、マックス以外の相手なんて、とても受け入れるは無理。それならいっそ、薬で自らの心をねじ曲げてやりましょう。

しかし、惚れ薬を持っているのところを、あろうことかマックスが目撃。
「俺と破談になるからと、意中の男を早速ものにしようという魂胆か?」って、誤解です!
婚約が破談になるというだけでも悲しいのに、こんな酷い誤解をされるなんてあんまりです。
そこで彼女のとった行動は、惚れ薬を自分で飲む! それで、マックスを見る!
そんなに自分のことが嫌いなら、惚れ薬パワーによる好き好き攻撃で困らせてやるのです。
って、そんな無茶な!?

かくして、元々惚れているのに惚れ薬を飲んでしまったフェリシア。拗れに拗れたこの事態、果たして決着はつくのでしょうか?