伯爵令嬢フェリシアは、婚約者のマックスのことが大好き。
だけと数年前から彼とは上手くいってなくて、ついには婚約を解消しようと言われてしまう。
大好きなのに、婚約までしてたのに、破談だなんていや。
そんなフェリシアが手に入れたのは、飲んだ者は最初に見た人を好きになってしまう惚れ薬。
もしやフェリシア、惚れ薬をマックスに飲ませて自分を好きになってもらうのか……いいえ違います。
なんとフェリシアは、惚れ薬を自分で飲んじゃうのです。
大好きなマックスと別れる悲しみにおし潰されないよう、誰でもいいから他の人を好きになるために!
とんでもないことを考えますね。
こんなぶっ飛んだことをするフェリシア、いかにマックスにゾッコンだったかがわかります。
しかし惚れ薬を飲んだ彼女が最初に見たのは、よりによってマックスだったのです。
そこからはじまる、フェリシアの猛アタックに、マックスもタジタジ。
元々マックスのことが好きだったのに、惚れ薬のせいでえらいことに。
はたしてフェリシアは、マックス破局したままなのか?
それとも復縁できるのか?
婚約者のことが好きすぎる伯爵令嬢の、テンション高めのラブコメです!
婚約者であるマックスから、この婚約は破談にしようと言われたフェリシア。
婚約者とはいえ、元々不仲だった二人。特に反対することなく、話は進みます。
なんて、それはあくまで表面上の話。フェリシアは、本当はマックスのことが大好き。本当なら破談になんてしたくない。とはいえ破談に向けて着々と進んでいる今、それを止めるなんてできません。
悲しみにくれる彼女が手にしたのは、惚れ薬。
なるほど、これを使ってマックスを自分に惚れさせれば、これからも婚約者同士でいられるか。なんて思ったあなたは、フェリシアの愛を甘くみています。
もう一度言いますが、彼女はマックスのことが大好きなのです。そんな人の心を薬で操るなんて、できるわけがありません。
ならばどう使うかというと、自分自身を他の誰かに惚れさせれ、マックスへの思いを忘れるためです。
どうせマックスとは結ばれないのですし、マックス以外の相手なんて、とても受け入れるは無理。それならいっそ、薬で自らの心をねじ曲げてやりましょう。
しかし、惚れ薬を持っているのところを、あろうことかマックスが目撃。
「俺と破談になるからと、意中の男を早速ものにしようという魂胆か?」って、誤解です!
婚約が破談になるというだけでも悲しいのに、こんな酷い誤解をされるなんてあんまりです。
そこで彼女のとった行動は、惚れ薬を自分で飲む! それで、マックスを見る!
そんなに自分のことが嫌いなら、惚れ薬パワーによる好き好き攻撃で困らせてやるのです。
って、そんな無茶な!?
かくして、元々惚れているのに惚れ薬を飲んでしまったフェリシア。拗れに拗れたこの事態、果たして決着はつくのでしょうか?