ダメ息子と伝説の竜姫の組み合わせがおもしろい!

弱小領主のダメ息子である主人公ベルティカは、あまりやる気の見られない、飄々とした性格であるが、彼とは対照的で美しい、強い、かわいい、たまにドジる、そして記憶喪失という魅力溢れる伝説の竜姫・ヤンアルと出会い、心が通いあうことで少しずつ変化してゆく。

主人公の家族もそれぞれの立場は違うがみなしっかり者揃いで暖かい。
しかし、超常の強さと美しさを持つ伝説の竜姫を周囲は放っておかない。ヤンアルを巡る陰謀に主人公は巻き込まれていく。

ベルティカはダメ息子とはいえ、彼自身もとても魅力のある人物で、向上心が無く現状維持で満足しているようにみえるが、それは本来の優しさのせいかも知れない。

対してヤンアルは奔放で感情を素直に出すタイプであり、彼女のまっすぐな生き方にベルティカが影響を受けてどう変わって行くかがとても楽しみ。

西洋風ファンタジーでありながら、中華要素があり、主人公以外のキャラも立っていてどんどん読み進めたくなる物語。
ぜひ多くの方々に読んでいただきたい。

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