棺桶背負っているだけあって、個性が強い！

旅立って十日で行き倒れたアインと忠実なるメイドのロゼのやりとりも味があって面白いのですが、登場するキャラクターたちがそれぞれ個性爆発していて、声を出して笑いました。
オークの「ごはん、くう？」がかなり好きです。名も無きモブですら心に爪痕を残すほどの個性。こんな世界笑わないはずがありません。
しかし笑ってばかりでもなく、正体が分かったアインとロゼがかっこいい！普段とのギャップが凄まじくて、恋に落ちそうでした。そして彼らの魅力をあますところなく書き切る文章力が素晴らしいです。

私が読んだ時点での最新話は猫又国なのですが……ええ、猫だらけ、天国、労働時間も短い、素敵……私この国に住みたいです。

勢いのいいコメディタッチの文章ですが、乱れることなく読みやすい文章なのでするする読めます。ハイスピードで綴られる物語を一切邪魔することがないので没入でき、最新話まで一気に読みました。読めば読むほど続きが欲しくなりました。

「えー？ そんなに面白いの？ お世辞じゃない？」と思った方ほど、せめてアインとロゼの正体が判明するところまで読んでみてください。クセになって読む手を止められなくなります！