主人公アインが、いつか共に棺桶に入る家族を迎えるため、モンスターの支配する国々を巡り、トラブルに巻き込まれたり、新たな仲間と出会ったり、といった物語です。
モンスターの支配された国と聞くと、なかなかシリアスな、人間には苦しい国になっているような印象を受けるかもしれません。しかし本作は、基本がコメディタッチ。
出てくるのは、これなら支配されてもいい……むしろ支配されたい! なんて思ってしまうような楽しげな国。
最新章で訪れている猫又の国なんかは、詳しくはネタバレになるので伏せておきますが、猫好きにとっては、もはや支配というよりご褒美な体制です。
(気になります? なら読むのです!)
私は犬派なので事なきを得ましたが、犬の支配する国が登場したらどのように錯乱するか分かりません。
国だけでなく、登場するキャラクターたちもやはり個性的。訪れた国の支配モンスターは当然として、主人公のアインは旅立ち10日目にして早くも行き倒れかけていたり、そのアインに付き従うメイドのロゼは、どんなときも無表情で面白い言動をしたりと、主人公たちも負けず劣らずの個性派揃い。物語を常に楽しく彩ってくれております。
まさに気楽に読めるコメディファンタジー作品。
楽しい作品をお探しなら、まずはご一読をオススメいたします!
(※本レビューは「2国:第5話 ワー・キャットとの遭遇」が最新話の時点で書きました)