人の美しさ、文字の美しさ

読書が苦手な僕が、引き込まれ二日で読み切りました。
大変なことです。
何回でなく幼稚でもない、日常から離れない慣れ親しんだ言葉を、それでもこんなに豊かに情景を表現される腕は、さすが、お見事という言葉しかありません。

事件の解を求めたい、沈んだものを浮かばせたいと追及する蒼雪くん。
彼が浮かび上がらせる、人の醜さと、美しさに魅了されました。


作中登場する能も文学も僕はこれまで触れてきていないので、
これらに触れたらまた感じるところが変わるのだろうか、と、挑戦したい気持ちにもさせてくださいました。

ともしれば暗いとも言える話なのに、こんなにも心躍らせてもらえて大変に感謝です。
読んでよかった!