倫理という銃は、持っているか?

 人口の急激な減少に歯止めがかからず、ついに日本はクローン技術によって減少分の人口を補う道を選んだ。クローンは人間に与えられた情報を知識や経験とし、日本社会の中で生きて来た。しかし、次第にクローンの中には自分たちの権利を求めて行動する者も出始める。
 主人公はクローンの中でも第五世代と呼ばれるクローンだった。主人公は図書室で同じ第五世代のクローンと出会い、人間の倫理や自分たちの存在意義について語り合う。そして主人公はクローンの権威である大学教授に会いに行くのだが……。

 この作品の最後に、いかにしてこの作品が書かれたのかが示されますが、小生にとってそれは大きな驚きでした。

 是非、御一読下さい。