海で出会い、ブドウで繋がる若君と姫の絆

江戸時代を舞台とし、一人の若君を中心に藩内で巻き起こる小さな騒動を綴った時代劇短編です。
短編とはいえ歴史小説を書くのは難しい部分もあると思いますが、細かいところまでシッカリ表現されており、歴史好きな自分が読んでも違和感なく受け入れることができました。
その中で語られる、若君と姫君の出会いと交流。派手な展開や盛り上がりはありませんが、ほっと一息つけるような温かいストーリーになっていると思います。夢や目標に向かって歩き出す若者は、いつの時代でも良いものですね。