読み終えた瞬間にどのような場面を歌ったものであるか、ハッキリと目に浮かびました。わずか五七五という短い文章で情景のみならず、猫ちゃんとご主人様の信頼関係や絆すらも表現してしまうなんて…俳句の世界はどれほど奥が深いのでしょう!ジーっと見られている事に気付いた猫ちゃんが、この後にどんなリアクションをとってくれるのか、想像しただけで微笑ましいですね。読んでいると思わず笑顔になってしまう明るい一句。判りやすく語句や読みの説明が入っているので初心者さんにも優しいのが嬉しい所です。奥行きのある洗練された技法を味わってみたい方は是非!
子猫であることから、歯が生え始めで歯茎がかゆいのかな、だから噛み応えのあるものを求めてこうなっちゃったのかな、とか想像が広がります。あ~、と思いはしても怒れないんだろうな。子猫への優しい目線が感じられます。
もっと見る