全部素敵ですが、個人的にはラストの15首目にとても感情移入してしまいました。私だけでなく、作品を苦心して生み出している人々はみな共感するのではないでしょうか。おススメの歌集です。
作者様の動物たちへの優しい目線が心に沁みます。じんわりと心が満たされる感じがします。ご一読を。
常日頃、自然観察を続ける作者さまによる何気ない日常の記録。しかし、読んでいると季節の到来や、偉人の逸話など、自然が語りかけてくるメッセージは沢山あるのだなぁ…と気づかされます。その言葉にキチンと耳を傾け、作品に仕上げる才能を持った人、そんな方を詩人というのでしょう。その定義であれば、この方は間違いなく詩人。毎日毎日、同じことの繰り返し?そんな不満を抱く人こそ読んで欲しい。自然と対話し、自分を見つめ直す…それが短歌や俳句の神髄なのかもしれません。
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