身近の動物歌集

肥後妙子

 猫その1

  淋しきは 子猫里子に 出せる朝

         可愛がられよ 幸多かれよ


【読み】

さみしきは こねこさとごに だせるあさ

    かわいがられよ さちおおかれよ

作品背景

 正確には飼っていた猫ではないのですが物置に住みついた猫親子の子猫を一匹捕獲して里子に出せました。

 とりあえず一匹だけでも貰い手がいたのはありがたい事ですが、迎えが来るまでの一晩だけでも一緒に生活したら情が移ってしまい、行ってしまった後淋しい気分になって詠んだ短歌です。

 短歌制作が楽しいと思ったのはコンテストへの投稿ですが、動物歌集を始めるきっかけになったのはこの出来事です。

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