概要
女神は舞う。湖の小島の神楽殿で祈りの舞を。
月から来た客の依頼は、湖に浮かぶ小島にある神社への付き添いと送迎だった。
便利屋、木島は老人・佐伯を船で神社まで連れて行くのだが……。
※本作は、深津弓春様のツイートからインスパイアされて生まれました。ご本人様からはご了承をいただきました。あらためまして、ありがとうございます。
便利屋、木島は老人・佐伯を船で神社まで連れて行くのだが……。
※本作は、深津弓春様のツイートからインスパイアされて生まれました。ご本人様からはご了承をいただきました。あらためまして、ありがとうございます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!アンドロイドによって再現される無人の祭礼と、その裏に隠された小さな物語
惑星間移民が行われる未来の世界で、環境悪化から人が別所に移住し静かになった地球を舞台に、無人のままアンドロイドによって祭礼が、神楽舞が再現されている。
奇妙に間延びしたような地球の描写から劇的な祭礼へのシーンの移り変わりはまさにお祭の持つあの独特な空気感の変化に重なるものがあり、読んでいて感じ入る所がある。そしてそんな未来的でありながら祭礼の持つ意味の変わらぬ再現が成される一方で登場人物の中に隠された小さな物語が重なり明かされるのだが、これがまたいい。
祭りには日常の停滞を破壊する役割と力があるとはどこかの本で読んだ内容だが、この短編もまた日常が祭礼によって停滞を脱し、そしてまた新たな…続きを読む