【女の事件】恨鰻（うなぎ）

最終回

（ガラッ…）

有希子（ゆきこ）は、ものすごくおたついた表情で子どもたちがいる部屋に入った。

「真希子（まきこ）!!悠馬（ゆうま）!!真有子（まゆこ）!!おかーさんと一緒に逃げるから早く支度しなさい!!」

この時、真希子（まきこ）が叫び声をあげた。

「おかーさんたいへんよ!!真有子（まゆこ）が死にそうよ!!」

「真有子（まゆこ）!!真有子（まゆこ）どうしたのよ!!」

真有子（まゆこ）は、ものすごく苦しい表情で『息ができない…助けて…おかーさん…』と言うた。

この時、二郎と真代（まよ）と正行（まさゆき）とともえが部屋に入った。

正行（まさゆき）とともえは、叫び声をあげた。

「有希子（ゆきこ）!!」

「有希子（ゆきこ）!!どうしたのだ!?」

「真有子（まゆこ）がボタン電池をのみこんだ!!」

「ボタン電池をのみこんだって…」

「おじーちゃん…おばーちゃん…」

「真有子（まゆこ）!!」

この時、真希子（まきこ）が部屋からいなくなった。

また同時に、悠馬（ゆうま）も部屋からいなくなった。

この時、悠太（ゆうた）が目を覚ました。

目を覚ました悠太（ゆうた）は、トイレに行った。

トイレの中にて…

悠太（ゆうた）がトイレに入った時に龍介（リュースケ）が背後にいた。

「オドレクソムコ!!ぶっ殺してやる!!」

（ガーン!!）

「ぐわあああ!!」

（ボットーン!!）

思い切りブチ切れた龍介（リュースケ）は、悠太（ゆうた）をボットントイレの黒い穴の下にある便槽へ突き落とした後、フタをしめた。

ところ変わって、大広間にて…

大広間に服が血まみれなっている龍介（リュースケ）がやって来た。

そこへ、正行（まさゆき）がやって来た。

正行（まさゆき）は、叫び声をあげながら言うた。

「龍介（リュースケ）くんどうしたのだ!?」

「オドレクソジジイ!!死ねや!!」

「やめろ!!」

龍介（リュースケ）は、より激しい叫び声をあげながら正行（まさゆき）に殴りかかった。

「龍介（リュースケ）さんやめて!!」

この時、有希子（ゆきこ）が止めに入った。

しかし、有希子（ゆきこ）は突き飛ばされたはずみで床に倒れた。

サイアク…

もうダメ…

有希子（ゆきこ）は、ふらついた足取りで大広間から出たあと台所に入った。

ところ変わって、家の庭にて…

悲しみにくれていた真希子（まきこ）は、悠馬（ゆうま）と一緒にふらついた足取りで庭を歩いていた。

悠馬（ゆうま）は、友達と遊ぶ楽しみを有希子（ゆきこ）にうばわれたのでひどい悲しみに包まれていた。

真希子（まきこ）は、楽しみにしていた中学校の修学旅行に行けなくなったことなど…複数の悲しみを受けた。

もうダメ…

どうしたらいいのよ…

大広間のとなりにある部屋にて…

ボタン電池をのみこんだあと呼吸困難におちいった真有子（まゆこ）が深夜11時55分頃にちっそく死で亡くなった。

「真有子（まゆこ）!!真有子（まゆこ）!!」

二郎と真代（まよ）と一緒にいたともえは、大急ぎで大広間に行った。

「有希子（ゆきこ）!!真有子（まゆこ）がちっそくで亡くなった…有希子（ゆきこ）!!」

この時、台所にいた有希子（ゆきこ）が左腕から大量の血を流して倒れていた。

ともえは、大量の血を流して倒れていた有希子（ゆきこ）に声をかけた。

「有希子（ゆきこ）!!有希子（ゆきこ）どうしたのよ!?」

このあと、正行（まさゆき）が有希子（ゆきこ）のもとにやって来た。

「有希子（ゆきこ）!!おーいどうしたのだ!?しっかりしろ!!」

「あなたどうしましょう〜」

「早く救急車を呼べ!!」

この時、服が血まみれになっている洋子がやって来た。

洋子は、右手に大量の血が付着したナタを持っていた。

そして…

「死ねや!!」

「ああ!!やめろ!!」

洋子は、大量の血が付着したナタで正行（まさゆき）とともえの首を斬（き）った。

「洋子!!龍介（リュースケ）!!」

真代（まよ）は、叫び声をあげながらふたりを呼んだ。

洋子は、ナタで真希子（まきこ）と悠馬（ゆうま）と正行（まさゆき）とともえの首を斬（き）りつけた…

龍介（リュースケ）は、悠太（ゆうた）を殺したあとボットントイレへ落とした…

…と言うた。

そして…

「やめろ!!洋子!!」

二郎は、ナタで有希子（ゆきこ）を斬（き）りつけようとした洋子に叫んだが、遅かった…

有希子（ゆきこ）は、洋子が持っていたナタで斬（き）られて殺された。

「うううううう…あなた…もうダメ…」

「ああ、もうダメだ…」

このあと、真代（まよ）は黒電話の受話器をあげたあと緊急通報をした。

真代（まよ）は、震える声で言うた。

「娘と息子が…親類の人たちを殺しました…」

その後、二郎と真代（まよ）は出刃包丁でのど元を斬（き）って命を絶った。

洋子と龍介（リュースケ）は、殺人の容疑でケーサツに逮捕された。

【墜落】