第7話
(カーン、カーン、カーン、カーン、カーン、カーン、カーン、カーン…)
またところ変わって、
柱についているカシオの電波時計から夜8時を知らせるかねが鳴った。
女々しい表情を浮かべている
この時、ともえと
ともえは、ひとりでオロオロしながらつぶやいた。
おそいわね…
こんなことになるのだったら…
お茶漬けを用意したほうがよかったみたい…
(グォーン!!)
またところ変わって、朝倉の山奥にて…
2台の自動車は、浅地口のバス停付近を通ったあと猛スピードで坂を下った。
その後、
し烈なカーチェイスは、夜9時半頃までつづいた。
(グォーン!!グォーン!!)
「わああああああ!!」
デミオを運転している
より激しい叫び声をあげている
後ろから特大ダンプが追いかけてきた。
その末に…
(キキキキキキキキキキキキキキキ!!…ブロロロロロロ…ドボーン!!ズブズブズブズブズブズブズブズブ!!)
ひき逃げ事故を起した特大ダンプが海に転落した。
白のデミオは、ガス欠を起したあと停まった。
ふらついた足取りで車から降りた
この時、
それから2分後であった。
(キーッ!!ドスン!!)
黒のRX7は、現場から走って逃走した。
(カーン…)
またところ変わって、
柱についているカシオの電波時計から夜10時半を知らせるかねが鳴った。
この時、ともえがオロオロしながらのたうち回った。
たいへんだ…
そう思っていた時であった。
「奥さま…」
「はい?」
「すみませんけれど、代行運転を呼んでいただけますか?」
「ダイコウウンテン?」
「酔っ払った運転手さんに代わって業者さんが運転するサービスを言うのですよ~」
「知ってるわよ〜」
「だったら呼んでください!!」
「どこにあるのかわからないのです…あの…
「おかーさん!!いいかげんにしてよ!!」
「
「おとーさんのせいでうちらにメーワクが及んだことが分からないのね!!」
「おとーさんは(菊間の)うなぎ屋のうな重が食べたいと言うてるのよ〜」
「もう無理よ!!それよりもうちは
「おかーさんが後日オヤゴさんたちにあやまるから…」
(ジリリリン!!ジリリリン!!)
この時であった。
黒のダイヤル式の電話機のベルがけたたましく鳴り響いた。
ともえは、受話器を手にしたあと話をした。
「
ともえは、
この時、受話器のスピーカーから『バカヤロー!!クソババア!!息子を返せ!!』と言う怒号が響いた。
ともえは、泣きそうな声で『もうしわけございませんでした!!』と言うた。
これに対して受話器のスピーカーから『許さない!!ぶっ殺してやる!!オドレのボケムコを呼べ!!』と言う怒号が響いた。
一体なにが起こったのよ…
大パニックを起したともえは、タイショできなくなった。
このあと、受話器のスピーカーから別の男性の声が聞こえた。
別の男性は、今治警察署の警官だった。
ともえは、涙をポロポロこぼしながら『一体なにが起こったのか?』とたずねた。
ところ変わって、
交番の警察官は、困った声で言うた。
「もしもし、
ともえは、泣きながら受話器ごしにいる警官に言うた。
「今むすめは、大パニックを起したのでお話をすることができないのです…また後日にしてください!!」
受話器ごしにいる警官は、ものすごくあつかましい表情でともえに言うた。
「もしもし、たった今ですが娘さんとオムコさんを児童福祉法にテイショクする容疑で逮捕状を発行しました。」
「逮捕状を発行したって!!」
近くにいた
「なんだって!!
「あなたどうしましょう〜」
この時、
「
しかし、
ことの次第を聞いた
このあと、より深刻な事件が家庭内で発生した。
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