概要
言い訳を探すことが、真実を曇らせる。
遺伝子操作が公共の福祉に貢献していると信じられている社会。破滅願望遺伝子の保有者を処分する権限を持つ公安課の内部から、一人の男が脱走を図る。彼を追う同僚の胸中に去来するものは…
・祐里様の自主企画「【スーツ&ネクタイ】男性が書いた新作BLを読ませてください」に参加しています。
・ボーイズラブ要素があります、苦手な方はお控えください。
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・ボーイズラブ要素があります、苦手な方はお控えください。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ねじ曲がっていても、それが真実
重厚な心理描写と無駄のない状況描写、格好いいアクションシーン、どれを取っても天下一品だが、私が特に好きなのは、三人称で書かれる文章に時々一人称が混ざっている箇所。
自然に入れ込んであるため、そこでより一層の緊張感を生み出している。
上手にやらないと浮いてしまう技術を(おそらく自覚なしで)難なく取り入れ、ストーリーの骨格を我々読み手にこれでもかと見せつけているような、ある種の傲慢さがとても清々しく、気持ち良い。
ディストピア的世界観で繰り広げられる二人の男性同士の会話は決して穏やかなものではないが、いくらすれ違いねじ曲がっていても、たどり着ける真実というものが見えているように思える。
これほど…続きを読む