星は、誰かがなくした記憶を持っている。

流星に願い事をする風習を元に発展した星降祭《アストラ》。
そこへ向かうため馬車に乗っていたテオとネージェだったが、テオがある人たちに席を譲ってしまう。

「『記憶がないのに』病的なほどお人好しで利他的な性格は健在か――!」

実はテオは記憶喪失。無くした記憶を取り戻すため、星降祭《アストラ》に向かっていた。

自分が犠牲になることで、誰かが救われることに安堵するテオと、それに怒るネージェ。
様々な風景、様々な人と巡り会う彼らの行先は。

本作の魅力は、まるで自分も旅をしているかのような、五感に訴える風景描写。
そして、軽快で破天荒でありながら、そこから滲み出る一筋縄ではいかない過去を持つキャラクターの掛け合いとエモそうな関係性。ぜひ!

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