ラクトゥーカ・オートマタ

　この世界は長年の戦争により地上の殆どが廃墟と荒れ地となった。しかし、ある時戦争の主戦力だった、魔導兵器が反旗を翻した。この機械の反逆により、人間の殆どが死んだ。また、魔道兵器破壊により大気中に多量の魔力も漂うようになった。大気中の魔力濃度の上昇により、その変化に耐えられない人間も現れた。それと同時に正体不明の無生物｢魔物｣や人間に近しい姿をしているが人間ではない｢なれの果て｣と呼ばれる生物が蔓延るようになった。


　生き延びた人間の一部はこれらの存在に対抗すべく、アンドロイドを作り防戦に専念した。

　この物語は戦況が比較的安定した時期の話である。アンドロイド・MT型（マルチタスク型）400番、通称MTとアンドロイド・ホープ41型、通称ホープが、元人間グリムの記憶を探す旅である。

　
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