概要
知り合いがよく死ぬんだよ。
私が一人暮らしであるために、諸々都合が良いと思ったのだろう。飲んでいたら終電を逃したとかで深更、部屋へ押しかけてきた友人・Yは酒の勢いに任せてそんなことを話しつつ、自分の左耳に触れた。凝固した血が僅かに張り付いた耳朶は、ほんのり赤みを帯びており、つい先刻ニードルか何かで穴を開けたものと思われた。
自主企画『シチュエーション「ピアスを開ける」短編の会』に寄せて書きました。
自主企画『シチュエーション「ピアスを開ける」短編の会』に寄せて書きました。
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