弱小貴族に転生したアラサー、ゲーム知識を使って魔法を極めてみることにした～のんびり貴族生活を謳歌したいだけなのに、誰も放っておいてくれない件～

「思い出した……！　俺は転生したんだった……！」

俺、キクリは転生者である。転生前はしがないアラサーだったのだが、どうやら１５歳の弱小貴族の少年に転生したようだった。

それに、この世界は俺がやり込んだゲームそのものである。

そうだ。せっかくやり込んだゲーム世界に転生したのだ。やることもないし、魔法を極めてみるのもいいかもしれない。

なんて思った俺は初級魔法を覚えて、色々と強化してみたのだが……。

あれ？なんか他のみんなが俺の魔法を見て驚いているんだけど……これ、誰でも覚えられる魔法……だよな？（無自覚）