エピローグ

誰もいない真っ黄色な空間で

幸せに涙あふれてきた


花びらに縁取られた空は

雲たちの通り道


俺を見下ろして 向日葵と君


ずっと

大きな理由を求めていた

たくさんの人を求めていた


だけど、

やっと


生まれた意味を探し続けた少女が見つけた

もうひとつの答えは


たったひとつの

尊い“オモイ”


一人のために生きる

一人のことを愛する


手を伸ばしても触れられないけれど

確かにここにある


君のカラダは

すぐに消えてしまう


そして俺のカラダもまた

いつかは消えてしまう


どんなに綺麗な華も

必ず散っていくように


誰だって

何だって

実体のあるものなんて全部


いつかは消えてしまう


でも

触れられない

実体がないからこそ

この“オモイ”は消えない



どこまでも続く空の下


ふたりは“オモイ”という

永遠を手に入れた

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雲のティータイム 桜田 優鈴 @yuuRi-sakura

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