楽しい、面白い、ワクワクが止まらないファンタジー長編!

 第五章の途中まで読んだうえでのレビューです。

 遠い昔、世界の支配者だった者たちの名、それがオルトニア。しかし、オルトニアたちの栄光はつづかず、滅びてしまった。

 古代人(オルトニア)たちが滅びた理由などは本作開始の時点ではわかっていません。ですが、たしかに存在していた証拠として、各地に遺跡が残っている。

 そのオルトニアの遺跡――古代遺跡にはお宝が眠っているようです。ゲットできれば一攫千金。となれば、もちろん人が集まってくる。
 もっとも、古代遺跡には魔物がいます。魔物だけでなく、盗掘者などの犯罪者も。ようするに危険な場所。したがって、犠牲になる冒険者たちも多かった。

 そこで冒険者ギルドはこのようなルールを設けました。
「一定以上の実力を持つ冒険者にしか、遺跡探索の許可を出さない」というルールを。

 ギルドから実力を認められた、それら冒険者たちのことを、遺跡冒険者(ルインズエクスプローラー)というそうです。
 おや? どこかで聞いたような単語ですね。
 そう、本作の作品名『ルインズエクスプローラー』です。

 そんな本作の主人公が、遺跡冒険者(ルインズエクスプローラー)のアルトフェン・D・クロイセル、通称アル。
 そして、彼が図らずも古代遺跡で出会ってしまった古代人(オルトニア)の少女がユキです。
 副題の『冒険者アルと遺跡の少女』とは、このふたりのことでしょう。

 ……といったようなことを書いていたら、前置きが長くなってしまいました。でも(自分で書いておいてなんですが)この説明は重要です。だって、ワクワクしませんか?

 ぼくはします! 本作はいわゆる文明崩壊後の世界を描いた「ポスト・アポカリプス」物で、こういうのが大好物! という読者の方は多いはず。なので、説明が少し長くなってでも、ふれておきたかったのです。

 で、肝心の本作の内容ですが――魔導銃、魔導士、古代兵器(オルト=マシーナ)などなど、そういったものがたくさん出てくる魅力的な世界観のなかで、冒険、謎、バトル、キャラクター同士の人間ドラマなどが次々と展開されていく。

 あくまでも、ぼく個人の感想ですけれど、ぼくが子どものころに大好きだった昔の日本のRPG作品のようです。つまりは、楽しい、面白い、そういうのが満載!

 レビューの冒頭でも書きましたが、第五章の途中までの感想なので、現時点では、わかっていることよりも、わかっていないこと(謎)のほうが多い本作の内容です。けれども、だからこそ、よりワクワクします。つづきが気になって仕方ありません。というわけで、ぼくも引きつづき本作を読んでいきたいと思います。
 みなさんも、ぜひ読んでみてください。

『ルインズエクスプローラー ―冒険者アルと遺跡の少女―』、おすすめです!

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