切なさと優しさと……
- ★★★ Excellent!!!
台本形式の作品です。
そういうのを読みなれていない読者の方も多いかもしれませんが、文章がしっかりしている作者さんなので、読みづらいといったようなことはないかと思います。
そして、ストーリーですが――。
主人公は記憶を失っており、気がついたら川のなかにいて、腰まで浸かっているようです。しかも、深い霧のせいで、なにも見えない。
ただし、その霧の向こう側から声が聞こえてくる。この声の主に誘導され、歩きはじめる主人公。
主人公が思い出せない記憶とはなんなのか?
主人公に語りかけてくる声の主は誰なのか?
それらすべてがわかるとき、切なくも優しいラストが待っています。
これ以上は重大なネタばらしになってしまうため、言えません。なので、このレビューを読まれた方は本作にも目を通してみて、どんなラストなのかを、ぜひ確認してみてください。
『せせらぎ~最愛の声に導かれ癒される記憶の旅~』、おすすめです!