切なさと優しさと……

 台本形式の作品です。
 そういうのを読みなれていない読者の方も多いかもしれませんが、文章がしっかりしている作者さんなので、読みづらいといったようなことはないかと思います。

 そして、ストーリーですが――。

 主人公は記憶を失っており、気がついたら川のなかにいて、腰まで浸かっているようです。しかも、深い霧のせいで、なにも見えない。
 ただし、その霧の向こう側から声が聞こえてくる。この声の主に誘導され、歩きはじめる主人公。

 主人公が思い出せない記憶とはなんなのか?
 主人公に語りかけてくる声の主は誰なのか?

 それらすべてがわかるとき、切なくも優しいラストが待っています。
 これ以上は重大なネタばらしになってしまうため、言えません。なので、このレビューを読まれた方は本作にも目を通してみて、どんなラストなのかを、ぜひ確認してみてください。

『せせらぎ~最愛の声に導かれ癒される記憶の旅~』、おすすめです!

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