私は、短編にはジャンル・シチュエーションの醍醐味を凝縮してほしいと思いながら読み始めるのですが、これはまさにそうした短編という媒体のよさが出ている作品だと思います。ボーイミーツガールのおいしいところをガツンとまっすぐぶつけてくる作品です。こうなると細かい設定が邪魔になりそうなものですが、ここもスッキリとまとめ、世界観に厚みを生み出しています。このバランスの取り方は見事です。愛というものを真摯に表現した、非常に優れた作品です。
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