うるさい

紫閻-sien-

上司 「 全く君は 何回言ったらわかるのかな」

今日も長い上司の説教が始まった


上司 「全く こんなことも出来ないなんて・・・」


かれこれ10分近く説教は続いている

他にやること沢山あるのに・・・


「うるさい」 耐え兼ねて そう言った時


上司の説教が止まった


よく見ると怒った顔のまま止まっている

面白いので思わず写真を撮る


(でも これ どうしよう)


「部長 大丈夫ですか?」 軽く肩をポンと叩くと


上司 「あれ? 俺 何してたんだ なんで君ここにいるんだ

早く持ち場に戻りなさい」


そう言い立ち去ってしまった


(なんだったんだ)


《数時間後》


仕事を終え 家に戻ってきた男


「おかえり」 妻の声がする


キッチンに行くと 食事を作ってるみたいで忙しそうにしている


「ただいま」 男が声をかけた時


「ねぇ 聞いて 今日 お義母さんがね・・・」


また小言が始まった 男の母親への不満 その後 男に対する不満

毎日 毎日 ウンザリする


(そうだ) さっきのことを思い出し あれを試してみることに


「うるさい」 そう怒鳴った時 妻の動きが止まった

様子を見に行ってみる


「今日は野菜炒めか」 いい音といい匂いがする 妻は微動だにしない


ビールでも飲みながら もう少し様子を見てみよう

そう思い 冷蔵庫を開けたが 生憎 ビールがなかった


(買い置きくらいしとけよ まったく)

仕方ないのでコンビニに買いに行くことに


《10分後》


男はコンビニに到着


ビールとオツマミをカゴに入れ 雑誌コーナーに立ち寄る


面白そうな雑誌を見つけ 立ち読みを始める


どれくらい時間が経ったのか 消防車がコンビニの前を通る

続けて救急車も


(近くで火事か 物騒だな)


「あっ 」 男はある事を思い出し 読んでた雑誌を棚に戻し

ビールとオツマミの入ったカゴをその場に置き 急いで家に帰った


















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

うるさい 紫閻-sien- @sien702

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画