追放されても仕方がない

「ルファ、君を追放する」

ある日、いつもの酒場でルーファスがグラスを煽っていると新人のアレンがそんなことを言い出した。

リーダーになんてことを、と慌ててルーファスは周囲を見渡したがガキの頃から面倒を見てやった子分どもは床の染みを数えてて役に立たない。

「アレン、俺の何が悪いっていうんだ」

「わからないのか？」

アレンの口から語られる、ルーファス追放の理由。

「武器を質にいれるな！」

「格差をなくせ！」

「戦闘に参加しろ！？」

アレンはルーファスの搾取を暴き、ふたたび追放を言い渡された。

「だって、一緒に戦って噂されたら恥ずかしいし……」

──これは同情できない追放からはじまる世界を救うかもしれない物語。


「ルファ兄、元気にしてるかなぁ」