春は来る、と思わせてくれる、そんな作品。

頑張ってさえいれば必ずすぐに報われるようなきれい事で済む世のなかではないし、今日とてもつらい目に会ったとしても明日がマシになる保証もありません。
しかし、生きていれば案外良いことがあるものなのかもしれない、と本作を読み終えて思いました。

また、本作に登場するみき婆はとても魅力的な人物だと思います。
どうぞそのことばに耳を傾けてください。