歪んだ王女が触れるもの

とある王国が暴虐の果てに反乱の戦火に包まれて半年。

アリオーシュとクロムの2人は偽名を名乗り、師弟として放浪の旅をしていました。

やがて立ち寄ったストン民国がサントの村。そこは長らく行商団が訪れておらず、そこに暮らす人間が身も心もすり減らして必死に生活をしている現状でした。

セイヴァ教という教えに背き、禁忌とされる魔物の肉を食べることすらしようとする人までいるほどに。

アリオーシュは口を開けば憎まれ口を叩きがちですが、その目深に被ったフードと心の奥には数多の秘密や、怒りなど激情が渦巻いています。

そしてアリオーシュの師であり気さくに見えるクロムにも、壮絶な過去があるようです。

亡国の2人の足跡は、どんな悪意に晒されどんな善意に触れていくのか。

大いなる冒険譚の、始まり始まり…。

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