6
卒業に対して思い残したこと?
そんなの……、あるに決まってるじゃん。
私たちの未来には不安しかない。
でもそれでもいいのかもしれない。
強くなって。
戦って。
乗り越える。
二人で一緒に、手を取り合って。
そんな風にして私たちはきっと生きていくのだ。
これからずっと。
……ずっと一緒に。
「ゆずき。あなたの愛は本物だよね?」
「もちろん。本物だよ」
そのゆずきの言葉でいおりは決心をする。(なにを決心したのかは秘密だ)
「今日だけ」
そういっていおりはゆずきにキスをした。
「言っておくけどさ、私のキスは恋人じゃなくて友達のキスだからね。ゆずき」
顔を真っ赤にしていおりは言う。
「友達のキスは唇にはしないよ。いおり」
と嬉しそうな顔でゆずきは(いおりに抱きつきながら)言った。
はい。これ、あげる。
折れた木の枝 終わり
折れた木の枝 雨世界 @amesekai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます