若き記者の正義を、清濁を飲み込んだ局長は

とっておきたかった。

無茶ばっかりする、恐れを知らないロカテリア。
それでも、彼女が慟哭する時はあった。
局長は、どちらも知っていた。
記者なら誰もが通る道を、彼女は真っ向からNOを突きつけた。

ほんの二年勤めた、彼女が残したもの。
その在り方を若気の至りととらず、残しておきたいと思った局長に――読んでいるこちらが、少し救われました。

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