温もりに触れ、愛を知る。人の優しさを引き出す美しい物語

始まりは、久我山楽の家にとある訳ありの少年(詩音)が訪れるところから。

突然の訪問に驚きながらも、とりあえず家の中へと入れる楽。
初めは少しぶっきらぼうに見えますが、根はとても優しく、面倒見のいい青年です。

不思議な力を持っている詩音は、歳の割に大人びていて、誰かのために動ける強さを持っています。
けれど同時に、危うい一面も持ち合わせています。

そんな詩音と楽が出会ったことで、物語はどんどん動き出していくのです。

ダブル主人公と言ってもいいくらい、楽と詩音の活躍が素敵でした。
それでいて、周りのキャラクターも温かい。

人の優しさに触れられる物語。
文章も綺麗で読みやすいので、まだの方はぜひ読んでみてください。