自主企画参加作品「催眠アプリ」

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（168文字）

催眠アプリ。
『このアプリを、優秀かつ精力旺盛な男子中学２年生のキミに送信する。このアプリを使用して、キミの優秀な精子で次世代のエリートの種を撒いて、少子化問題を解決することに貢献してくれたまえ』

届いたのは、甘美な文面と、強制的なインストール。
彼には好きな人がいた。けれど、モデルをやっている彼女とは違い、自分には誇れるものがない。自分の望みを叶えるためには、このアプリを使って、振り向かせるしかない。

そのためにまずは、幼なじみの女の子を支配して、催眠アプリに必要な情報を抜き取ろうと考えたが、それでも…


物語は、容赦ない方向へ。
最後の一文に、息を飲みました。

まず、序盤での展開が一番人を選ぶだろう。現に私も、スクロールを迷うような文章だった。だが決してこの作品を貶しているわけではないので安心してほしい。確かに人を選ぶ作品だが、この作品に好感を持つ読者の方々は多くいることだろう。
この場での具体的な言葉はネタバレ防止のため控えるが、まずはこの作品に目を通してほしい、というのが本音だ。
文章に無駄がなく、尚且つテンポよく進む話の流れは読んでいてストレスにならない。そして内容も十分に面白い。
流石だな、と思う作品だった。
カクヨムユーザーの皆様に、ぜひ閲覧を推奨する。