民話を読む楽しみ

ジャンルは詩・童話・その他になっているが、まさしく民話と言える作品。
ヨーロッパのどこかの国の民話だよと言われても、不自然さがあまりない。
民話というのは、冒頭で結末が暗示されている構造のものが多いが、その点で、実に民話らしい構造をしている。
そういう構造でも、読み手を最後まで誘うには、簡潔な文体が求められる。その点で高い技術力を示している。