このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(88文字)
魔女を怒らせてはいけない、と教えられる村の青年が美しい魔女に恋をし、しかし迂闊なばかりに恐ろしい目に遭ってしまいます。童話のような内容と語り口が合っていて読み心地はまさしく童話です。それもマイルドに改変される以前の恐ろしいタイプ。教訓や約束は守らなければなりません。
ジャンルは詩・童話・その他になっているが、まさしく民話と言える作品。ヨーロッパのどこかの国の民話だよと言われても、不自然さがあまりない。民話というのは、冒頭で結末が暗示されている構造のものが多いが、その点で、実に民話らしい構造をしている。そういう構造でも、読み手を最後まで誘うには、簡潔な文体が求められる。その点で高い技術力を示している。
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