作者様は、紹介文において「三千大千世界の中の膨大な世界の、わずかにほんの一片の出来事を掬ってみたもの」と語っておられますが、その「ほんの一片」を、いかに深く掬い取っておられることか。かくも日常を丁寧にあじわい、記憶し、それを筆にしたためておられる、その生き方には感服するほかありません。一話でも、お目を通してみてください。深い感性と教養とに裏打ちされた、その芳醇な香りとがありありと感じ取れるはずですので。
丸谷才一や高島俊男のエッセイが好きだったのだが、ふたりとも死んでしまった。 そこで代わりになる作家がいないかと思っていたら、本作に出会った。 この質の作品が、カクヨムで気楽に読めるのは僥倖である。 話の幅は広いし、文章もしっかりしている。 たいへんおすすめな、暇つぶしにちょうどいいエッセイである。 ぜひぜひご覧あれ。
私も、まだ、この方の随筆、半分しか読んでないんです。でも、コメントを送ると、人生の先輩の返信が書かれていて書いてください、私、読みたいです。そんな、文章を書かれる方だなぁそう、思ったんです。