なんとも味わい芳醇なる“世界のひとつ”
- ★★★ Excellent!!!
作者様は、紹介文において「三千大千世界の中の膨大な世界の、わずかにほんの一片の出来事を掬ってみたもの」と語っておられますが、その「ほんの一片」を、いかに深く掬い取っておられることか。
かくも日常を丁寧にあじわい、記憶し、それを筆にしたためておられる、その生き方には感服するほかありません。
一話でも、お目を通してみてください。
深い感性と教養とに裏打ちされた、その芳醇な香りとがありありと感じ取れるはずですので。