ドタバタの笑いの中にある、崇高な絆。

先ずは世界観が物凄い。転生主人公と
ギャンブル好きの神様を中心にした冒険の旅は結構笑えてワクワクもする。
 だが決して単なるドタバタコメディ
だけではないのだ。
 登場人物達は自らの『詳細』をわかって
いない。わかってないけど突っ走る。勿論それは互いに対してもそうなのだ。

賽子の目を読むような頭脳戦は、案外
それほど重要ではないのかも知れない。

 神であれ人であれ、年齢、性別、経験、
属性…そんな諸々の、然もないモノは
サッパリ捨て去って、全てを懸けて
『真実』を掴む。その潔い作者の意図に
感動を禁じ得ない。


『賭け事』とはある種の『神事』である。


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