幸せの魔法をあげる、でもチーズケーキはあげない。

どうして魔法使いが僕の家にいるかってことを説明すると・・・。
ある日、父親が僕の部屋にやってきて・・・

「うちに、ひとり外国からホームステイしてくる子がいるから」って。

父親がイギリスのブロンプトンってところに仕事で行った時、向こうで
知り合った児童養護施設の人に頼まれたそうだ。
女の子をひとり留学さてたいので、早乙女さんの家にホームステイさせて
やっもらえいないかって・・・。

「お前と同世代だから、仲良くしてたってくれ」って。

僕んちは「早乙女家」は、ちょっとばかし裕福な家だから女の子ひとり増えた
って特に問題はなかった。
僕はその早乙女家の次男。

名前は「｜早乙女 潤之助《さおとめ じゅんのすけ》」高校二年生。

で、父親が言ったとおり、後日、我が家に魔法使いがやってきた。
そして彼女の大好物は「チーズケーキ」