第6話:魔法合戦。
「表に出るから・・・」
僕らは家族が目を覚まさないよう静かに表に出た。
「いるいる・・・え〜と全部で五人・・・」
「五人で私を捕まえに来たの?。。。舐められたもんね・・・」
「あんたたち、出てきなさい」
「バレてたか・・・」
「ブリング・デスの一味の中のリーダーらしき男が言った」
「まあ魔女だから、そのくらいは朝飯前か・・・」
そう言うと男が持っていた杖らしき物の先かから光が灯った。
「おとなしく我々と来てくれたら、大袈裟なことにはならんのだがな」
「お金くれたって、ヤダね・・・」
「じゃ〜腕づくでも連れて行くか?」
「どうぜ、私の魂が保身でしょ?だから私を狙ってるんだよね」
「まあ、そういうことだな・・・魔女の魂を食えば、もうこの世で
怖いものはなくなるからな」
「だから、どうしても手に入れたい」
「魔女自体それほど多くは残ってないからな、おまえは貴重なんだよ」
「だったら、無理ね・・・私は潤之助のものだから」
「え〜、どさくさに紛れて告白?」
「こんな時だからだよ・・・なにかあってからじゃ告白もできないでしょ?」
「なに、ごちゃごちゃ言ってやがる」
「大人しく従わないなら、怪我するぞ」
「来るなら来なさいよ」
「ドール、そんなに挑発しないほうがいいよ」
「潤之助は、私がはい、そうでうかって大人しく連れ去られた方がいいの?」
「そう言う訳じゃないよ・・・ただ・・・」
「あいつらに平和交渉は無理に決まってるでしょ」
「また、ごちゃごちゃ言ってやがる」
「先手必勝・・・こっちから行くぞ・・・魔女め」
そう言うと前にいた三人が手から放電を放った。
するろドールはすかさずバリアを張った。
ドールがそんな防御魔法使えるなんて聞いてないし・・・まじで?本格的だな。
そうだよ・・・僕だって。
僕は射当てに向かって右手を伸ばすとペンダントを握って呪文を唱えた。
「ウィル・オー・ウィスプ」
そしたらたちまち手から出た静電気の球体が男の一人に当たって崩壊して
ダメージを与えて、吹っ飛んだ。
「わ〜・・・魔法が使えるよ」
「潤之助・・・一個一個売ってたら、埒があかないよ」
「連射しなかy」
「連射ってたって・・・ベテランじゃやんばいんだから無理だよ」
「小僧・・・こざかしい・・・おまえから片付けてやる」
リーダーらしき魔法遣いが言った。
「これでも喰らえ・・・」
「エルブンガ・クラスバル・ゴランデ」
そうつが呪文を唱えると、空間から炎の塊が降ってきた。
あまりに強烈で強力な魔法だったから、ドールのバリアも弾け飛んだ。
「潤之助怪我はない?」
「大丈夫・・・かろうじてバリアのお陰で直撃は免れたみたい」
「防御魔法が切れたな・・・」
「今度は防ぎようがないぞ」
「私、お腹いすいた・・・」
「こんなピンチの時に腹減ったって?・・・戦いより食い気か?」
「だって、お腹すいたら魔法のパワー出ないんだもん」
「もう、しょうがないな〜・・・」
「あ、そうだ・・・冷蔵庫の中にチーズケーキが残ってたな」
「ドール、ちょっと待ってな・・・チーズケーキ持ってきてやるから」
「ありがとう、潤之助・・・私、頑張ってるから」
つづく。
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