【完結】隣の席の地味子さんが思った以上に魅力的で惚れてしまうんだが

恋愛を描く漫画などにありがちな定型を崩さず、敢えて初々しい恋愛を前面に描いた作品です。
ヒーロー、ヒロインの性格などの組み合わせに既視感のある人もいるでしょう。

とは言え、マンネリや新鮮味がないというわけではありません。
ただ当たり前にある日常の一瞬一瞬の煌めきをそっとカメラのシャッターで切り取り、それを作者の柔らかかつ優しい感性で丁寧に昇華しています。
普遍的であるが故に共感しやすい世界がひたすら描写されているのです。

そのため、読者が恋愛小説や青春物に期待する展開を味わうことができます。

今恋をしている人。
これから恋をする人。
全ての人にとって楽しめるお話だと思いました。

目立たないように前髪が重くして、メガネで隠すヒロイン。
魅力がわかるのは、主人公だけ。

甘酸っぱい青春が、ここにあります。

少女マンガの裏側を見るようなカップリングの青春小説で楽しいです。基本男の子視点です。

トラウマ持ちで、目を前髪とメガネで隠し、目立たないように生きる。そんなヒロインの魅力を見つけたのは、華やかで人気のある明るい男の子。
共通のゲーム仲間であることが判明することから、急速に仲良くなっていきます。

無意識に勘違いさせるような言動を取る、イケメンの男の子の内心はいかに。
わいわいジレジレ、学園モノらしい楽しさが展開されていきます。

重いところもあるけれど、爽やかに話が進むので、青春モノが好きな方にオススメです。

ただ当然の日常がそこにあるというのは素晴らしいことです。
その有難味を忘れてはならない。
この小説はラブコメを通してそういうことを教えてくれる作品だと思います。
優しい世界で全てが覆い尽くされるといいね。

会話の流れはとても自然だった
登場人物の関係も自然で、過剰なドラマがない。
僕だけかもしれないけど、大樹と茜のやりとりを読んでいると、頭の中ではっきり描けるんだ。
私にとって、それは良い点だ
グッジョブ 👍

お互い意識はしてるが無自覚なので進展が焦れったい！